形に残らない応援を形に残して返してくれるオリジナルグッズをご紹介いたします
2020年、新型コロナウィルス感染拡大によって予定されていたあらゆるイベントが中止・延期・縮小を余儀なくされました。
「阿佐谷ジャズストリート」もその中のひとつです。
「阿佐谷のまちをジャズで明るく楽しいまちに」を合言葉に1995年にはじまった阿佐谷ジャズストリートは、
東京都杉並区の阿佐谷で毎年10月末に開催されるイベントで、地域の人々のボランティアによって運営されています。
開催する2日間は能楽殿や教会、小学校体育館、区民センターなど、あらゆる会場でのコンサートや
ライブハウス、カフェ等の飲食店でもコンサートが行われ、自分の好きな形でジャズが楽しめるイベントになっています。
(会場ごとに有料・無料が異なります)
阿佐谷ジャズストリートは実行委員会形式で運営されていて、驚くことに、委員のメンバーはまちの商店主やジャズ愛好家、主婦、会社員、区役所職員等のボランティアで運営されているのだそうです。
かかる費用(出演料、音響費、印刷費など)はプログラム広告料、協賛金、そして有料会場の協力券収入で補っているのです。
本当にジャズが好きな方々の手作りのイベントなんですね。
大変な賑わいを見せている阿佐谷ジャズストリートですが、今年は他のイベントと同様、コロナの影響で例年と同じようにはいきませんでした。
一時は中止も考えたと関係者の方が話すジャズストリート。
それでも2020年10月23日、24日の2日間」阿佐谷ジャズストリート2020」が開催されました!
感染症対策のためにこれまでとは大きく異なり、各会場の入場者は定員の2分の1~3分の1に減らし、入場時の検温、消毒やマスク着用の徹底、入場者名簿作成と管理といった
例年にはない対策がとられました。
さらに会場に来ることが難しい方々のためにオンライン配信も取り入れ、ウィズコロナでの阿佐谷ジャズストリートが開催されたのです。
そして、開催と共にクラウドファンディングが開始されました。
画像転用元:阿佐谷ジャズストリート
入場数の大幅減少(通常の3分の1以下)や、コロナ禍での景気低迷による広告収入や協賛金の減少が、実行委員会の運営に大きな影響を及ぼしていることから、
クラウドファンディングを実施し、阿佐谷ジャズストリートを未来につないでいくというものです。
プロジェクトの目標金額は200万円。
11月5日時点の支援者数は92人、支援総額は892,000円となっています。
支援額は2,000円、3,000円、5,000円、10,000円、20,000円となり、3,000円で缶バッジセット、5,000円で缶バッジセットとTシャツなど、オリジナルグッズのリターン品が用意されています。
ジャズストリートのリターン品として共通して用意されているのはサンクスメッセージ、そして高額支援になるとオリジナルグッズもリターンされます。
オリジナルグッズは、漫画家のラズウェル細木さん描き下ろしの缶バッジセット、その他Tシャツ、キャップ、バッグなどとなっています。
(ラズウェル細木さんはジャズを愛する漫画家です)
画像転用元:CAMPFIRE
ジャズストリートゆかりの方々から「#コロナに負けるな 阿佐谷♪」の応援メッセージをリレー形式でお届けしています。
〚Note 7〛
今回の応援メッセージは、毎年ジャズ講座でお馴染みの漫画家、ラズウェル細木さんです。
素敵なイラストにメッセージを添えていただきました。 pic.twitter.com/ci4qAIpEEx— 阿佐谷ジャズストリート (@asagayajazz) June 16, 2020
温かみのあるイラストの缶バッジを見ていると、男性と女性がどの会場で何を歌っているのかな…と想像が膨らんできます。
クラウドファンディングのリターン品としてのオリジナルグッズはこれまでも多く存在していましたが、
阿佐谷ジャズストリートのクラウドファンディングで改めてオリジナルグッズの価値と可能性について気づかされました。
オリジナルグッズの役割のひとつとして、対面しない形での支援へのお礼を形にすることは、支援者と支援される側の関係をより強くしてくれることが挙げられます。
ジャズストリートの場合はラインナップとして、実際にイベントに参加する際に身につけやすいオリジナルグッズとなっています。
(ちなみにTシャツやバッグなどのオリジナルグッズはすでに商店街の店舗でも販売されていて、大好評とのことです!)
資金としての支援だけでなく、オリジナルグッズを見につけることでイベントの宣伝にもなります。
イベントの継続を応援したい支援者にとってプラスアルファの支援ができます。
見返りは求めていない、という方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、形として残るオリジナルグッズを目にすることで支援していることを思い出せます。
支援したことが一過性ではなく、クラウドファンディングの期間が終わっても応援しようと思うきっかけにもなります。
支援を資本に、新商品を開発するといった種のクラウドファンディングにも、プラスアルファでオリジナルグッズをリターンするということも継続的な支援の効果につながるのではないでしょうか。
なお、阿佐谷ジャズストリートのクラウドファンディングの資金の使い道は
・ジャズストリートの録画・配信経費不足分
・コロナ禍の阿佐谷ジャズストリートの記録
・コロナ禍の中協力していただくボランティアの方々への感謝
・来年へバトンをつなぐための運営資金
・リターングッズ製作費
となっています。
締め切りは2020/11/15 23:59:59です。
生配信、アーカイブ配信はこちらのチャンネルよりご覧いただけるようです!
出典元:高円寺経済新聞