2023/02/24

缶バッチと缶バッジの違いは?答えは英語・英文に翻訳してみるとわかった!

 
缶バッジ作成のお仕事をしていると度々聞かれることがある「缶バッジ」「缶バッチ」問題。本記事ではこの長らく続いていていまいち曖昧な「缶バッジ?缶バッチ?問題」を解決する記事にしたいと思います。

缶バッジ・缶バッチは一般的にはどちら?

缶バッジ?缶バッチ?について世の中ではどのような使われ方、認識のされ方が普通なのか。それを調べる為にそれぞれキーワード「缶バッチ」と「缶バッジ」でGoogle検索をしてみました。その結果は・・・

「缶バッチ」での検索で1250万ページがヒット。

 

「缶バッジ」での検索で2200万ページのヒット。

この結果を見ると「缶バッジ」の方が一般的ですね。とはいえ、缶バッチの検索結果の1250万ページというのも侮れない数値ではあります。

缶バッジが正式であるという裏付けはあるのでしょうか?

その答えは缶バッジの英語、英文に翻訳するとわかりました

缶バッジは当然もともと海外から日本に渡ってきたものです。当然英語、英文の文化の中で生まれたものです。戦後にアメリカから輸入されたものだと言われています。ではこの缶バッジ英語ではなんと呼ばれてどのように表記するのでしょうか。

缶バッジの英語表記、それは「pinback button」です。

あれ?缶バッジの缶は日本語だけどきっとバッジは英文由来のはず。バッジはどこから?英語圏で生まれたはずなのに。
Pinback Buttonという英語表記は確かにまさしく名は体を表すという感じの典型ですが。バッジは英語ではないの?

よくよく調べてみると缶バッジの元になるアイテムは「しるし・烙印」という意味をなす「Badge」という英語が語源だという事がわかりました。「Badge」を英文で翻訳すると「しるし・烙印」になるということですね。

缶バッジの発祥は1700年代後半のアメリカ。
後にアメリカ合衆国初代大統領に就任するジョージワシントンの選挙運動を応援する人達が、政治的な心情を共にしジョージワシントンを応援する仲間の”しるし”として丸い鉄にエンボス加工を施したものを胸に縫い付けていたことがバッジの始まりと言われているそうです。

うーん、実に歴史ありですね!

こういった使われ方から保安官のバッジ、軍人の階級をバッジで表すという英語文化につながっていくようです。

そして缶バッチ缶バッジ問題の決着がつきましたね。英語・英文の「Badge」が語源ですから「缶バッジ」が正解ということになります。

英語圏では「Badge」から「Button」に変化

そうして少しずつ広まっていった缶バッジですが、先ほどもお伝えしましたが英語で「Badge」という単語を翻訳すると「しるし、烙印、階級章」の意味を持ち、政治や軍人などのしるしとして使われてところから、一般にも使われるようになって行くに連れて階級を表す特別なものとしての英文、Badgeから衣服にありふれてあるものであるボタンの英文「Button」という呼び名に変っていったようです。英文での翻訳を見てみると納得してしまいますね。

ちなみに「Button」の翻訳はなんでしょうか。これはボタンだそうです。押すボタンというよりは洋服のボタンのイメージの方が海外でも広く一般的なようです。

中国語ではどうなのか

言葉の歴史や英訳について調べていると、ふと大学時代に中国語の授業を受けていたことを思い出しました。中国でも日本のアニメグッズはとても人気だと聞きました。そこで缶バッジの中国語を調べ見ることにしました。

中国語では缶バッジのことを別針徽章と呼ぶようですね。別針はピンを表し、徽章はバッジのことを表す様ですね。中国語で書くと、とても高級なもののように思えてきますね。

言葉について調べていると、「中国語」と「中文」の違いがふと気になりました。映画の字幕を選ぶ際に中文字幕という言葉をよく目にしますよね。こちらも調べてみると中国語を文章として書いたもののことを中文と呼ぶみたいですね。でも「英文字幕」とは言わずに「英語字幕」と言いますよね?言葉はとっても不思議ですね。

日本では英文由来の「Badge」の方で定着

英語圏では一般的になるにつれてバッジからボタンに変っていきましたが日本では第二次世界大戦後に缶バッジが輸入されて以来バッジという言葉で定着し、1970年代のアメカジブーム、ストリートファッションブームの際に頭に缶がついて「缶バッジ」という名前で浸透していったようです。

缶バッジ?缶バッチ?という愛称の問題から缶バッジの歴史に触れる機会となりましたが、いかがでしたでしょうか?

日本の場合は広く一般的になるに連れてバッジという濁点を使った発音よりも発音しやすいバッチに変ってきたことが想像できますね。

そういえば日本人は名称や表現の仕方を言いやすいように変えていくことの天才だったのでした。

ということは私達は缶バッジが缶バッチと言われる変化の真っただ中にいるのかもしれません。

ここから何年も経つとみんなが「缶バッチ」と言っている未来がくるかもしれません。私達の愛すべき缶バッジの愛称が今後どのように変化していくか、未来を楽しみにしていたいと思います。

缶バッジに類義語はあるのか

言葉についていろいろ調べているうちに、缶バッジの類義語について気になってきました。脱線はこれで最後ですから許してください。そこで、「缶バッジ 類義語」「缶バッジ 似ているもの」などで検索してみました。そうして見つけたものがこちら。

こちらはピンズ、ピンバッジと言うようです。使い方は缶バッジと同じですが、丸いフレームがないのが大きな違いですよね。類義語として候補に挙がってくるのが納得できるくらい似ていますよね。

みなさんも類義語について調べてみると面白いですよ。私のおすすめはweblioのネット類義語辞典です。参考までに。

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