2020/11/24
缶バッジ用の入稿デザインデータってどう作るの?
バッチリ缶バッジでのデータ入稿で気を付けることをご案内いたします。ご入稿前にデータ内容を確認をして、スムーズなご注文をしてみましょう!
バッチリ缶バッジのテンプレートの使い方
缶バッジを思い通りに作るには、「テンプレートの使用」がカギを握っています。たかがテンプレート、されどテンプレート。頭の中にあるデザインそっくりに缶バッジを作成するために、テンプレートの使い方をマスターしましょう!
バッチリ缶バッジのテンプレートは、Adobeの「Photoshop」と「Illustrator」の2種のデータをご用意しております。
バッチリ缶バッジのテンプレートは、円2つと線1つが組み合わさったものです。
テンプレートの名称
天地点
デザインの上下を決める線。
天地とは…「天」と「地」を意味しています。文字通り、「天」はデザインの上側、「地」はデザインの下側を意味します。
この天地点を目印にして缶バッジパーツの角度を調整しながら、缶バッジの製作をします。デザインの傾きがずれてしまうため、この天地点の場所は動かさないように注意してください。
ガイド線(仕上がり線)
実際に缶バッジになった時、缶バッジの表面になるところ。
破線より内側がデザイン面となり、破線より外側は缶バッジの裏面に巻き込まれていきます。印刷したいデザインを、この破線の内側に入れてください。
ガイド線は、印刷時には非表示して印刷されないようにするため、デザインとガイド線は、統合・結合しないように注意してください。ガイド線を統合・結合してしまうと、缶バッジを印刷した際にこのガイド線も一緒に印刷されてしまいます。
まきしろ(塗り足し線)
デザインが綺麗に印刷されるように作る余分なところ。
まきしろの線までデザインの作成をお願いします。塗り足しの部分が白色ですと、実際に缶バッジになった時は缶バッジの厚みが出るところが白色になります。
レイヤーについて
PhotoshopとIllustratorでは若干レイヤーが異なります。ご入稿予定のデータ形式をご確認ください。
Photoshop | Illustrator |
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Photoshop
「表面部分ガイド」…ガイド線です。触らないようにご注意ください。
「まきしろガイド」…まきしろ線です。触らないようにご注意ください。
「デザイン」…このレイヤーにデザインを配置してください。
Illustrator
「統合禁止」…ガイド線です。
「デザイン」…まきしろ線が含まれております。このレイヤーにデザインを配置して下さい。
「補足」テンプレート内に記載しているサイズなどが含まれます。
入稿前のデザインチェック項目
チェック項目一覧
- CMYK・RGB
- 解像度
- 画像の埋め込み
- テキストデータが残っていないか
- デザイン数
CMYKとRGB
オリジナル缶バッジの製作で回避できないチェック項目の一つ。
CMYKとRGBの設定を変えてしまうだけで、見た目の色が大きく変わってしまう場合があります。デザインの色がイメージから大きく変わらないように、まずは設定をよく確認しましょう。
バッチリ缶バッジではRGB入稿でも対応しておりますが、CMYKの4色印刷を行っておりますので、CMYK設定にしてデザインを作成すると安心です!
※RGB入稿の場合は、印刷の際に大きく色味が変わってしまう場合がありますのでご了承ください
CMYK(推奨) | RGB |
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バッチリ缶バッジでは、フルカラー表現が可能なCMYK印刷にて製作をしております。DIC等の色のご指定や、金色・蛍光色などを使用してご入稿頂いた際には、大きく色味が変わってしまう場合がございますのでご了承くださいませ。
解像度
画像データをご使用の際には、解像度にもご注意ください。
弊社では、デザインデータの推奨解像度を350dpi以上とさせていただいております。350dpiに満たない場合でも対応はしておりますが、缶バッジの仕上がりが劣化してしまう恐れがあります。綺麗な缶バッジを製作できるように、なるべく高解像度データをご用意いただけますと幸いです。
350dpi データ | 低解像度データ |
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画像の埋め込み
Illustratorにて画像データをデザインに使用する場合、ご使用画像をIllustratorに埋め込みをしてください。
画像の埋め込みを行うと、ご自身で使用しているパソコン以外でデータを開く時も、問題なく画像を見ることができます。画像の埋め込みができていない場合、他のパソコンでは画像が見えない状態になってしまう場合がございます。この、画像が見えない状態を「リンク切れ」と言います。
▼画像埋め込み前 | ▼画像埋め込み後 |
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画像の埋め込み方法
画像を選択した状態で、リンクのオプションから「画像の埋め込み」を選択します。
[ウィンドウ]→[リンク]→[リンクオプション]→[画像を埋め込み]
テキストデータが残っていないか
ご入稿するデザインに文字を入れている場合、テキストデータが残っていないか確認をしましょう。フォントがテキストのままの状態ですと、ご自身で使用しているパソコン以外でデータを開いた際に、違うフォントに置き換わってしまう場合がございます。
Photoshop
テキストを含む全てのデザインを「1つの画像」になるように統合すると、解消されます。
Illustrator
テキストを選択し、「文字のアウトライン化」をすることで解消されます。フォントの輪郭にパスを作成することによって、フォントを崩さずに他のパソコンでデザインを確認することができます。
▼アウトライン前(テキストのままになっている) |
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▼アウトライン後(フォントの周りにパスが作成されている) |
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デザイン数のご確認
ご注文時のデザイン数と、ご入稿いただく際のデザイン数に差がないか、今一度ご確認ください。バッチリ缶バッジでは、「同じデザインだけれど缶バッジのサイズが違う」場合は、テンプレートが異なるため「違うデザイン」として扱っております。
「同じデザインだけれど缶バッジのサイズが違う」場合、各サイズのテンプレートを使用してご入稿をお願いいたします。
▼描いてあるデザインは同じであっても、サイズ違いの缶バッジをご希望の場合は、製作する缶バッジの全てのテンプレートを使う必要がある
ご入稿データに不備があった場合
担当スタッフがお客様に再入稿のお願いをメールでご連絡いたします。
再入稿のタイミングによって商品の納品日が後ろ倒しになる場合があるためご注意ください。
デザインをたくさんご用意しているお客様へ
どのデザインをいくつ製作をするか、分かるようにご注文・ご入稿をいただけますようお願いいたします。記載方法に指定はございませんので、お客様のご準備が行いやすい方法でお教えください。参考になりますように、4通りの方法をご紹介いたします。
方法① メールやご注文時の備考欄に記載
「パンダと羊が寝ているデザインが30個、オムライスが35個、猫が50個」
方法② 製作個数が分かる画像の作成(ご入稿時やメールでのやり取りの際に送信)
方法③ ご入稿データ名に個数を入れる
方法④ ご入稿データのレイヤーやアートボードに直接記載する
▼方法②・方法④の記載例
缶バッジの仕上がりについて
缶バッジをより美しく製作することができるように、テクニックをご紹介します。
個体差によるデザインのズレ
缶バッジは製造時に若干のズレが発生してしまいます。少しのズレがデザインに大きく影響を与えてしまう時がありますので、なるべく影響が出ないようなデザインにすることをオススメします。
ご入稿デザイン | 仕上がりイメージ | 解説 |
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まきしろまでデザインが作成されておらず、製作中に生まれた小さなズレにより、デザイン面に印刷されていない白い箇所が見えてしまう。 |
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まきしろまでデザインを作成しているが、缶バッジの輪郭に沿ったデザインであるため、製作中に生まれた小さなズレによりデザイン面にまきしろの色が見えてしまう。 |
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デザインと同じ色でまきしろが作成されているため、製作中のズレは目立たず綺麗に仕上がる。 |
まきしろに追加する文字デザイン
販売用などの缶バッジに多く見られる、「缶バッジのフチの所に文字があるデザイン」を作ることができます。作者名・日付・URLなどを入れると、いつもの缶バッジがより格好良くなります!
テンプレートに含まれる破線(ガイド線)の外側に沿ってテキストを入れます。文字の高さを1.5mm~2mmになるようにすると、ぴったり文字を入れることができます。
文字の高さが2mmを超えると、缶バッジに巻き込まれてしまい文字が読めなくなってしまいますのでご注意ください。
印刷でデザインが見えなくなってしまうもの
黒い背景に白色の細い線をデザインすると、白色の表現をすることができなくなる場合があります。弊社ではインクジェット印刷をしているため、インクのにじみにより白色が消えたように見えてしまうためです。
黒背景に白いデザインをご検討の際には、デザインの見た目を太くすることをオススメします。
▼缶バッジ用の印刷紙に細い線を印刷した結果
ご入稿データ・デザイン作成方法についてご不明点がありましたら、お気軽にご相談くださいませ。スタッフがしっかりとサポートいたします!
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